玉川温泉の生い立ち

玉川温泉の生い立ち


玉川温泉の生い立ちについて

玉川温泉自然研究路5

玉川温泉の生い立ちはどのようなものだったのでしょうか。

平安時代桓武天皇が平安京に都を移し、遣唐使として中国に渡った空海や最澄が任務を終えて帰国したころに玉川温泉は形作られたのだそうです。

すなわち西暦806年の9月に八幡平の焼山火山が大噴火を起こし、その火口からお湯がわき出て玉川温泉ほか周囲一帯の温泉場ができあがったのだそうです。

ですから、最初に温泉が湧き出てからこれまで1,200年という長い間に渡って絶えることなく、すさまじい噴煙を立ち昇らせながら火山活動が今なお続いているわけですから自然の力とはすごいものです。

玉川温泉の湧出量は1分間に9,000リットルということで、1カ所から湧出する量としては日本でナンバーワンということですが、かなり前から近隣に地熱発電所が開設された影響で、お湯の量が減り源泉の温度も下がり気味だとよく耳にします。

しかし、地熱発電と湯量の減少・温度の低下ははっきりとした裏付けがある話ではありませんが、玉川温泉の1ファンとしてはちょっと不安なところではあります。

9,000リットルというお湯の量はドラム缶に換算すると何と45本分といいますからすごいものです。

玉川温泉の旅館が建っている脇を温泉水が川になって流れていますが、川底には玉川温泉の湯の花が結晶となって沈殿しています。

このように1,200年もの長い歴史を誇る、自然の驚異ともいえる玉川温泉、後世に伝える人類の貴重な共有財産としてみんなの力で保存していきたいものですね。



スポンサードリンク
このページのTOPへ戻る